オルゴールは中世ヨーロッパで流行したカリオンと呼ばれる鐘を使ったものを、1796年にスイス・ジュネーブの時計職人アントワーヌ・ファーブルが鐘の代わりに櫛歯を使うことを考案したと言われています。
オルゴールは最初、時計の時報を鳴らす際の音楽として生まれ、その後独立して発展しました。
1885年にはドイツのパウル・ロッホマンによりディスク・オルゴールが考案されています。ちなみにこれはエジソンが蓄音機を発明してから10年後の事です。
諏訪湖オルゴール博物館・奏鳴館では様々なオルゴールを見ながらイヤホンでその音色を楽しむ事が出来る他、140年前の古典オルゴールから現代のオルゴールまで実際に聞くことが出来ます。他にも全国各地には様々なオルゴール博物館やオルゴール美術館があるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
オルゴールには大きくわけてシリンダータイプとディスクタイプがあります。
シリンダータイプは真鍮の丸い筒に1本1本ピンを埋め込んでいき、そのピンが櫛歯をはじいて、音色をだします。
ディスクタイプは薄い円盤の裏側に突起を作り、それが櫛歯はじいて音色をだします。
オルゴールが結構大きな音がでるのは、本体が共鳴をしてスピーカーの役割を果たすからです。
櫛歯が短いほど高音になります。
ディスクオルゴールの仕組はシリンダーオルゴールに比べるとわかりにくいです。スケルトンタイプのディスクがあればいいなと思ってしまいます。
現在世界の生産量の約7割から8割を日本、それも三協精機製作所が製作しています。
三協精機の関連会社、株式会社オルゴールでは1つからオリジナルオルゴールを作る事が出来ます。
シリンダータイプの最大は72弁、ディスク・タイプは80弁まで可能との事です。
ただし、それだけの大きさになると値段の方も高くなります。