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 現在メインに使っている腕時計は大学入学祝いに両親が買ってくれたSEIKO AGS SPIRIT(5M22-6000)です。これは、今までの腕時計ではいくらなんでもあれだからという事で買ってもらったものです。それ以来丸5年以上になりますが、今も元気に毎日左手と一緒にいてくれています。…2000年12月16日にムーブメントが新しくなった状態で戻ってきました。今どんなキャリバーが入っているのかはなぞです^^;。おそらくはキャパだけを変えた5M-72か5M-42あたりだと思われます。
 放射線物質を含まない新夜光塗料ルミブライトはとても便利です。また、サファイアガラスの丈夫さには目を見張る物があります。

 腕時計は、機械式からクォーツ(水晶)になった時、日差から月差の世界となりました。その一方で、電池という大きな重荷を背負うことにもなりました。電池というものは、いくら技術が進歩してもいずれは交換をしなければならないものです。電池交換という問題を解決する手段はいくつかありますが、SEIKOはAGS、現在のブランド名はKINETICという腕の振動による自動巻システム、CITIZENはエコドライブというソーラー発電の道を選びました。この二つの道はちょっと見ると共存出来ないように見えるかもしれませんが、そのようなことはないと思います。すでにSEIKOはソーラー式も発売しているし、いずれはCITIZENもAGS機構モデルを発売し、お互いに共存するものと思われます。

 ある人が「腕時計とは、左手の友達。人がその存在を意識することなく、持ち歩くことが出来る唯一の道具。それが、腕時計である」と言っています。
 腕時計は西暦1800年前後に登場したと言われています。一説にはナポレオンの妻が宝飾技師に作らせたのがその最初だと言われています。
 時計はその昔権力の象徴でした。それが今は誰でも手にすることが可能となりました。これはつまり権力が一部の者から万人の手の元に移ったことのもう一つの証であると思います。
 人間は生活の中で数多くの道具を利用します。例えば、ボールペンであったり、財布であったり、ナイフであったり、電話であったり。これらのものはすべて持っていること、そして使うことを意識しながら持っていたり、使ったりする。そんな人間の暮らしの中にあまたある道具の中で唯一持っていることを意識しないですむものがあります。それが、腕時計なのです。
 今やこの世の中は時計であふれかえっています。すでに日本人の10人に1人は持っているといわれている携帯電話にも付いています。今更腕時計を付けていなくても時間がわからないで困るということはほとんどなくなったと言っていいと思います。しかし、多くの人はそれでも腕時計を付けているのです。それは何故でしょうか。
 普通の道具は服装によっては持ちにくいところがあります。スーツならばポケットも多いし、万年筆などを持ち歩くのは簡単でしょう。しかし、Tシャツ姿ではどうでしょうか。このように、道具というのは服装によって持ち歩くことを制限されてしまうことがよくあるのです。しかし、腕時計はどんな服装の時も身につけていられるのです。これは、腕時計だけの特性であります。

 腕時計の構造を知る一番いい方法。それは自分で一度作って見ることだと思います。信州(長野県)の御柱祭で有名な諏訪大社のすぐ近くにある 諏訪湖時の科学館・儀象堂でのマイウォッチ作りなんていいと思いますよ。

内容
1969 SEIKOクォーツ腕時計発売。
1988 SEIKOAGS発売
19974 SEIKOKINETIC ARCTURA発売開始。

完結した世界

 機械式からクオーツになった時に腕時計は日差の世界から月差の世界に進化しました。その偉大なる進化の影で、腕時計はそれ1つで完結していた世界から電池という異質の物を受け入れるようになってしまったのです。
 小さいながら、それでいて完結した世界。この世界にたどり着くには様々なルートがあると思います。

 セイコーはKINETICを小宇宙と言い、シチズンはEco-Driveを生命体と言います。どちらの言葉もその世界観をうまく表現していると思います。  電池交換の必要がなくなった腕時計は電池交換の為に裏蓋を開けなければならないという制約もクリアする事となりました。これによりデザインの多様性は強度面の向上などがより一層期待されます。

機械式時計

 昔からある手巻き式または自動巻きの腕時計。クオーツに比べるとどうしても精度で落ちてしまいますが根強い人気があり、そして今、新たなる盛り上りを見せています。

SEIKO KINETIC(AGS)

 1969年に世界に先駆けてクオーツ腕時計を発表し、日差から月差の世界へ導いたたセイコーが作り出した、人間の日常のちょっとした動きを電気に変えその力で腕時計を動かすという思想、それが昭和63年(1988)にはじめて発売されたAGS(Automatic Generating System)であり、それはキネティック(KINETIC)と呼ばれるようになりました。

 KINETICの原理は自転車用のライトのような物です。回転錘の回転運動をギアの組み合せによって増幅させて、それで磁石を回し、その回転運動が電磁誘導作用によって電気に変わって、コイルに電流が流れます。そしてこの発生した電気を蓄電池に蓄えて、クォーツを動かすといったものです。

 1997年4月から発売を開始したセイコーの自動巻発電クォーツのワールドモデルであるキネティック・アークチュラ(KINETIC ARCTURA)。スイスが生んだ世界的なウォッチデザイナー、ジョージ・イゼック氏(1953年東ベルリン生まれ)がデザインしもので、大きな人気を博しました。しかし、2001年5月の段階で絶版になっています。この段階で男性物に限定しての話しですが、セイコー自身には在庫なし、新宿のヨドバシカメラにも1本しか在庫はない状況でした。
 キネティックのフラッグシップ・モデルと思われていたアークチュラをあっさりと絶版にしてしまうというのは、オートリレー(Auto Relay)が独立したモデルとなったための処置だと思われますが、大いなる過ちだと思います。
 2003年3月の段階でフィリピンはマカティ市のランドマークというショッピングモールやその近くのグロリエッタの外側にあるショップには多くのモデルArcturaがいまだに販売されていました。ちょっとした穴場になっているのかなという気がします。値段も8,000ペソくらいからと日本で買うよりもお買い得です。

腕の体温を利用

 セイコーとセイコーインスツルメンツは腕の体温と外気温の差を利用して発電してそれを動力源として動く腕時計をセイコーサーミックとして12月15日に発売しました。この金属の両端に異なる温度を与えると電圧が発生するという150年ほど前から知られていたゼーミック効果による完成された1つの世界の確立はかなり前から論じられていましたが、ようやく実用化の第一歩を踏み出すことが出来たと思います。ただ、価格は30万円と現在のところちょっと高めです。
 出力電圧は0.15Vでこれを昇圧ICを介して4.5mAHのチタン系リチウムイオン2次電池に充電します。腕からはずしておくと時針と分針は動き続け時間を知らせる一方で秒針は電池の残量計として機能します。そして、腕からはずして3日経つと時針と分針も停止しますが、内部回路で時刻をカウントし続け、腕にはめると針はその時刻まで動いて再起動するそうです。

 1998年1月26日付けの日本経済新聞一面のよると、シチズンは熱電発電腕時計を開発し、来年にも3万円程度で商品化を目指すとあります。これは、発電クオーツ式やソーラー式よりも小型化しやすいということらしいです。動きが少なかったり、ソーラーパネルが袖に隠れたりして発電機能が低下するなどの問題を克服できるとしています。

CITIZEN Eco-Drive

 シチズンのエコ・ドライブは僅かな光も効率的に電気に変え、動き続ける腕時計です。

 光を使うという発想は最もなじみがある方法です。そして結構前から存在していました。しかし、それらは時計の大部分を真っ黒な板が被っていてお世辞にもデザインが良いとも言えず、また電池の持ちもそれほどよくありませんでした。そのイメージを根底から覆したのがシチズンのエコ・ドライブです。
 ただ、その素晴らしさをシチズンのデザインは生かし切っていないような気が個人的にはしています。今後の改善に期待します。

腕時計の機能

防水機構

 防水能力の表記には大きく分けて非防水、日常生活防水、BAR表記、m(メートル)表記の4つあります。
 非防水はその名の通り防水機能がない時計です。基本的に水関係は避ける必要があります。
 日常生活防水は3気圧から10気圧防水程度のレベルで日常生活程度なら問題ないとされていますが、炊事や水泳などは難しいでしょう。
 BAR表記は気圧の意味であるBARで表記された物。BARの中で最も一般的と思われる10BARならプール遊び位なら問題ないとされています。
 メートル表記はその深さまで潜水できるというスキューバ用の機能。

日本の腕時計メーカー

 日本には現在腕時計メーカーがセイコー、シチズン、カシオ、リズム時計、オリエントの5社存在します。

SEIKO

 2001年7月1日にセイコーのウオッチ部門が独立してセイコーウオッチが設立されています。

 2003年2月17日付けのセイコーウオッチ株式会社のウェブサイトのトピックスにおいて腕時計型脈拍計セイコーパルスグラフ(SEIKO PULSE GRAPH)の2003年3月31日をもっての販売中止が発表されました。7年以上に渡って販売されてきましたが、諸般の事情により販売を中止するとのことです。しかし、諸般の事情ってある事情と重なるんだけど、まさかそのせいではないですよね…。

CITIZEN

 1998年12月18日の日経新聞によると、シチズンはムーブメント(腕時計の駆動部分)の2割程の生産調整を実施し、販売価格の引き上げを狙う。これは、ムーブメントの外販を同社が1981年に他社に先駆けて開始して以来、初めての事。
 ムーブメントはセイコーグループ(約3億1690万個)、シチズン(約3億2000万個)とスイスのスウォッチグループで世界市場をほぼ独占していて、シチズンはその中でもトップシェアを10年以上に渡って守っている。

CASIO

 2002年3月15日にカシオ計算機が発売する電波腕時計のウェーブセプターWVX-100/WV-54は福島局と吸収局の自動選局の他米国のロサンゼルス、シカゴ、ニューヨーク、デンバーの各都市を選択するとコロラド州から送信されている標準電波に対応するとのこと。

時計博物館

登内時計記念博物館

 登内時計記念博物館(TONOUCHI-CLOCK MUSEUM)はルビコン社の創業者登内氏の個人的コレクションを同社の敷地内に新に博物館を新設し公開したものです。
 登内時計記念博物館の住所は長野県伊那市大字西箕輪1938番地88です。電話番号は0265-72-2500です。交通手段としては中央自動車道伊那ICから車で約5分です。
 休刊日は火曜日と12月27日から1月5日まで。
 開館時間は4月から10月までは午前10時から午後5時まで。11月から2月までは午前10時から午後4時までとなっています。
 入館料は大人が500円、高校生が250円、小中学生が100円となっています。

松本市時計博物館

 2001年6月29日に長野県の松本市が市時計博物館(仮称)の起工式を行いました。2002年8月に開館予定です。これは現在松本城内の市立博物館に展示されている古時計の本田コレクションを移転する計画です。
 約440平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造りの4階建ての建物をたて、高さ11メートル、幅2.6メートルの大型振子時計を設置予定。総事業費は7億5000万円。
 本田コレクションというのは諏訪市の精密機械メーカを経営していた故本田親蔵氏が昭和49年(1974)に松本市に寄贈した18世紀から19世紀にかけての掛け時計や置時計など約300点あまりのコレクションの事をいいます。

諏訪湖時の科学館・儀象堂

 諏訪大社・下社の秋宮のほど近く下諏訪温泉街にあるのが、諏訪湖 時の科学館・儀象堂(SUWAKO WATCH&CLOCK MUSEUM GISHODO)です。
 住所は長野県諏訪郡下諏訪町3289番地。電話番号は(0266)27-0001。ウェブサイトのURLはhttp://shinshu.online.co.jp/museum/gishodo/です。
 年中無休で、開館時間は午前9時から午後5時30分まで。12月から2月までの間は5時に閉館します。入館料は大人が900円。小中学生が450円となっています。



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