ウェブサイト攻撃に関しての整理

 2000年の1月の下旬から2月の上旬にかけてほぼ時を同じくして日米の著名なウェブサイトが攻撃にさらされました。
 これらについて整理しておこうと思います。

 どちらの事件も当然事前に想定出来るものでありながら、必要な対策を取っていなかったのがまず問題だと思います。

日本の官庁への攻撃

 2000年1月24日の午後5時45分頃に科学技術庁のウェブサイトの内容が書き換えられました。これは日本の官庁のウェブサイトの書き換え事件としては最初のものと考えられています。書き換えられた内容は英語でのわいせつな言葉やplayboy.comへのリンクとされています。
 25日午前8時50分頃に総務庁のウェブサイトも書き換えられていたことを同サイトにアクセスした同庁職員が発見しました。書き換えられた内容は英文で日本人はアジアの恥じだなどとされています。

米国著名サイトへの攻撃

 米国Yahoo!のウェブサイトが米国太平洋標準時で2000年2月7日午前10時35分(日本時間8日午前3時35分)頃から3時間近くアクセス不能に落ち込みました。
 次ぎにBuy.comが8日午前9時50分頃からターゲットとなりました。
 3番目に標的になったeBayへは8日午後3時20分前から開始されました。
 Amazon.comのウェブサイトも8日の午後5時頃には事実上シャットダウンの状態となっていました。
 その次の標的は米国東部標準時午後7時からアタックを受けたCNN.comです。
 またMSN.comが8太平洋標準時で8日の午後6時から攻撃を受けました。
 9日の朝にはE*TRADEも攻撃を受けましたが、1部を除き受け流せたとしています。
 また、ZDNetも9日の午前4時半から2時間に渡ってサービスがダウンしました。

 この攻撃は『DoS(Denial of Service)/サービス拒否』と呼ばれる物で不完全な形態のIPパケットを大量に送り込んで、ウェブサーバーをパンクさせるというものです。この方法は従来から存在していましたが、今回の一連の事件で一気に有名となりました。


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