映画『Quartet カルテット』
映画音楽というスタイルを掲げて挑んだ音楽家久石譲の初の監督作品であるこの作品は平成13年(2001)10月6日に東京の渋谷東急3をはじめとする全国66館で公開されました。
ボクは10月8日に松本テアトル銀映2で見ることが出来ました。ボクの回は他に観客の姿が無く独占公開となってしまいました。環境もあまりいいとは言えず、時々他の映画の音が聞こえてきてしまいました。
カルテット、弦楽四重奏団。
音楽的な才能が皆無に近いボクですので、今回の映画の音楽的な事は一切わかりません。わかったのは、神社の前でお爺ちゃん達が演奏していたのがパズーが吹いていた曲だということくらいでした。(もちろん、花火大会で演奏した曲がトトロだということなどはわかりましたけどね)
ストーリーの基礎の部分はしっかりとしたものなのだから、もう少し煮詰めれば更に良い作品になったのではないかと思います。
ちょっとご都合主義が多かったのと、4人全員の人生を描かなければならなかったため、どうしても視点がぼけてしまっていたような気がしました。
弦楽器をメインに据えた作品なのだから、弦楽器をもっと信用した作りにしても良かったのではないかと思います。たとえば、愛の屋敷からお手伝いさんが去っていくシーンでの音楽。チェロにピアノをかぶせていましたが、ここはチェロだけでやるべきではなかったのかなと思います。
音楽関係の専門用語がいくつも出てきますが、それらの説明があまりなされていませんでした。知っている人にとっても邪魔にならないように劇中で触れて欲しかったです。
「Quartet カルテット」オリジナル・サウンドトラックが発売されています。
役名 | 説明 | 役者 | 説明 |
相葉明夫(あいばあきお) | 第1ヴァイオリン | 袴田吉彦 | 1973年静岡県生まれ。 |
坂口智子(さかぐちともこ) | 第2ヴァイオリン | 桜井幸子(さくらいさちこ) | 1973年千葉県生まれ。1993年に高校教師に出演、話題となる。 |
山田大介(やまだだいすけ) | ヴィオラ | 大森南朋(おおもりなお) | 1972年東京都生まれ。 |
漆原愛 | チェロ | 久木田薫(くきたかおる) | 1979年東京都生まれ。 |
藤岡俊吉 | 藤村俊二(ふじむらしゅんじ) | 1934年神奈川県生まれ。 | |
青山徹 | 三浦友和(みうらともかず) | 1952年山梨県生まれ。 | |