1997/10/22(wed) 22:07:50
お断り
この記事を読んで不快になる人もいるかもしれませんが、僕の率直な意見ということでご勘弁下さい。
技術評論社発行の月刊モバイルプレス11月号を購入したので、そのレポートを書いてみたいと思う。
僕はけして情報通というわけではない。ただの一読者にすぎない。知識だってたかが知れている。しかし、わずかに知っている HP 100/200LX についての記事の中だけに限定しても多くの納得のいかない記事がこの雑誌には掲載されている。
76頁の連載、「まだまだいけるLX!」の第2回。
この題名のまだまだいけるというのにも多少カチンとくるが、これは単なる感情論なので、この際おいておく。
しかし、なんでLXについての連載のページで PHS についてここまで書いてあるのだろうか。この雑誌には他にも PHS についての連載もあるというのに。
本文の中で LX について述べられているのは、PHS をコードレスホンの子機にすれば家中どこにいてもみなし音声で通信ができるということのみだ。他は PHS を子機にする方法やそのメリットを書いてあるだけである。PHS はデジタルだから普通のコードレスホンの子機と違って盗聴されにくいとか、小型で電池の持ちがよいとか。これがどうして LX に関係あるのか。僕には理解できない。
囲み記事の LX のトップカードを Windows CE 風にするという記事。
問題はないと思うが、あのトップカードを雑誌などで公にするというのは、著作権などの観点からみて大丈夫かな。(これはマイクロソフト自身がそのサイトで一般に画像形式は異なるものの、一般に公開しているものを100/200LXで見やすいように変換しただけらしいので、大きな問題はないだろう。)
それにしても、あのソフトの作者が不詳というのはあまりにひどすぎる。LX の記事を書くなら、せめて NIFTY SERVE の FHPPC くらいはチェックすべきではないだろうか。
122頁からの「モバイル人物図鑑」
面白く読むことが出来た。しかし、だからこそ残念な箇所が数カ所見られる。
HTML 文章の作成は 200LX では無理と言い切っているが、けしてそんなことはないと思う。 HTML の内容にもよるが、現に僕は LX 上で LXNY.EXE でチェックしながら、Vz エディタで HTML を書いている。たしかに、何から何まで LX でやる必要はない。サブノートの方が打ちやすいのならそちらを使えばいいが、無理と言い切るのは問題だと思う。
138頁で、LXer の読み方を「エルエクサー」と紹介しているが、他にも「レクサー」という呼び名などもある。これはいまだに人それぞれ読み方が違い、けして統一されていない。
25頁で、Windows CE とザウルスの将来性は言わずもがなと言っているが、なぜそこまで断言できるのだろうか。Windows CE は世界標準だからだというのか。Microsoft の圧力でハードメーカが思ったような機種を出せないでいる現在、どちらが将来性があるとはけして結論をだせるとは思えないが。
26頁からの PalmPilot の特集は結構よくできていると思う。ただ単に僕が突っ込めるほどの知識がないだけなのかもしれないが。
90頁からの Psion についての記事もPalmPilot の特集記事の様に安心して読むことが出来た。
96頁にある、TiPOのロゴ入り非売品腕時計を取り上げるとは、なかなか目の付け所がいいなと思った。これは、僕も結構欲しい時計なのだ。
126頁で電磁波を生活を脅かすものとしているが、これって科学的な裏付けは取れたのかな。まだ因果関係はしっかりとは掴めていなかった気がするんだけど。
142頁で NEC の PC-98NX シリーズを DOS/V と言っているが、これって DOS/V なのかな。
ライターによって、その記事にレベルの差があるのは、当然だがあまりにひどいものはきちんと訂正するというのが編集部の責任ではないのだろうか。ろくに調べもしないで書くライターはもっと悪いが。
記事の間での用語の統一がなされていないと思われる。同じ特集の中でもある記事ではフリーソフトと書いてあり、別のきじではフリーウェアと書いてあったりしている。
また、Windows CE 機をハンドヘルド PC (H/PC) と表記するのはいいとして、同じハンドヘルド PC という用語を 200LX などにも平気で当てはめているが、これは場合によっては読者を混乱させるのではないだろうか。
なにしろ、Windows CE に一切触れずに H/PC にはカシオペアとモバイルプロがという記事がある一方で、平気で 200LX にも H/PC という用語を当てはめているのだから。
どうも、あら探しばかりしてしまったみたいだが、これからの立直しに期待したい。
そういえば、先週秋葉原に行ったときにTiPOのポスターが結構目についてどうしたのかなと思っていた謎が、この雑誌を買ってとけた。ようやく、店頭販売を始めたのね。通信販売で購入した人にかなり前に見せてもらっていたので、すっかりもう発売されているものとばかり思っていたなぁ〜。
正直言ってこの記事をアップしようかしまいかさんざん迷いました。今も削除しようかどうしようか悩んでいます。でも、こういう意見もあるんだと知ってもらうにはこういう方法もあるかなと思ってもいます。
この記事についてはれにゃまでどうぞ (^^)/
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