さて、東京で最古の五重塔ははたしてどこにあるのかご存じでしょうか。東京の五重塔と聞いてピンとくるのは、上野は寛永寺の五重塔ですね。しかし、今回の問題の答は違います。答は、池上本門寺の五重塔です。
徳川二代将軍秀忠の命によって創建されてから約四百年が経過しています。その為、塔全体に痛みが激しく、このほどこの塔としてははじめて、本格的な解体修理が行われることになりました。それに先立って、十月二十五日と二十六日の両日にはじめて塔の第一層部分の扉を開けて中の様子を一般公開しました。
確認の為に関係者が立ち入ることはあっても、この様な一般公開は初めての事。午後一時からの公開予定が、詰めかけた人が多いので、時間を繰り上げて公開を開始したほど人があつまった。痛みが大変ひどいため、あくまでも扉を開けたのを外から眺めるだけの公開。それでも五重塔の御本尊、桃山時代の作とされる、一塔両尊四士を見ることが出来ました。
この事は十月二十八日の日経新聞の一面下にある、春秋という欄で紹介されています。