12月8日、今月からはじまった料金体系の変更に続き、NIFTY SERVEは、会員のHome Page開設サービスを開始した。
現在一体いくつあるか検討もつかない、弱小プロバイダーのみならず、大手プロバイダーにとっても悪夢であっただろう、ニフティのインターネットへのシフトがいよいよ本格化してきた。
NIFTYは1995年4月の会員数100万人突破までは、絶えずPC VANの後塵を拝してきたが、その後は名実ともに日本一のパソコン通信サービスとなった。しかし、その為かインターネットへのシフトは遅れ、同じパソコン通信サービスのPC VANはBIGLOBEとしてインターネットへのシフトを完成させ、朝日ネットなどではその前から一定の評価を受けていた。一方、大手をはじめとする各プロバイダーもサービスに力を注ぎ、インターネットへの業界全体のシフトは今や止めようがなかった。そして、今遅れに送れていたNIFTYのインターネットへのシフトが行われようとしていた。
まず、高いということで有名だった接続料金を、同業他社と同水準にまで値下げを行い、そして今回のHome Page開設サービス、続いてメールシステムを完全にインターネットに対応させる。これらすべてを今年度中に行おうとしている。
しかし、これ程までに情報が少ないとは思わなかった。事前にアナウンスはほとんどなく、ただ、日付のみが明らかにされただけであった。
その上、当日は自分の望むアカウントを取ろうと大勢が一斉にアクセスを行い、サーバーは麻痺状態に陥った。
意味のないところでのCGIの使用も大きな原因であったと思う。
そして、急なサービスの一時停止。
電話代、そして課金がかなり失われた。
ただ、ユーザーの反応も少し感情的になりすぎていて、あまり参考にはならない。たといえば、折角自由にドメイン名が選べるようになったのに、それをIDにしたほうがよかったとか。色々と意見としてならいいが、単なる感情論に走っている人が多すぎた気もする。
もちろん、ニフティの今回の処置がよかったとは、とてもじゃないがいえない。
15日のサービス再開後は、ユーザーが落ちつきを取り戻したのか、設備増強がうまくいったのか、比較的スムーズに動いていると思われる。