電子書籍への誘い vol.005 2000/06/30 =================================== http://www.renya.com/textware/mailmag.htm  メールマガジン『電子書籍への誘い(いざない)』はウェブサイト『電子書籍 という潮流』を主たる母体としたrenya.com(れにゃドットこむ)が発行してい る電子書籍に関する総合メールマガジンです。  [01]:誌面スタイルについて  [02]:新発行システム  [03]:平井和正の新作がインターネットだけで読める  [04]:電子書籍関係のニュース  [05]:ご案内  [06]:思うことをつらつらと  [07]:奥付 [01]:誌面スタイルについて ------------------------- http://www.renya.com/textware/mailmag.htm  このメールマガジンはsetextと呼ばれるマークアップ言語を利用して書かれ ています。setextはStructure Enhanced TEXTの略で、日本語に訳すと構造拡 張された文章とでもなるのかな。スウェーデンのIan Eldman氏らによって1990 年前後に創られたマークアップ言語で、シーテキストと発音します。プレーン テキストをそのまま見た状態での可読性を意識し、また今で言うメールマガジ ンの為に考えられたものです。  setextの特徴は大見出しと小見出しをアンダーラインに似たマークアップで 表現しているところです。大見出しは見出しとなる行のすぐ下の行に文字と同 数の半角の等号記号を左詰めで書き込み、小見出しは等号記号の代わりにハイ フンが使われることで表します。  setext形式と呼べる必要条件は大見出しまたは小見出しが最低1つ使われて いるということだけで、残りはすべてオプションとなっています。この気楽さ だからこそ、このメールマガジンもsetextで書かれていますと書けるのです。  このメールマガジンは等幅フォント環境で読む事を前提として書かれていま す。プロポーショナルフォントでもあまり問題はありませんが、その場合は1 部想定とは違うデザインとなってしまう事があります。例えばsetextの場合、 見出しとその下の等号記号またはハイフンは半角で数えて同数なので、ぴった り横に並ぶはずですが、これが異なってしまいます。また、絵文字などを利用 した際にはそれが特に顕著にあわられると思います。  出来るだけMSゴシックなどの等幅フォントで見るようにしてください。特に Outlookユーザーの方はご注意ください。  setextはそのまま見ても可読性の高い優れたマークアップ言語ですが、MIV やLime1といったsetext対応ビュワーでご覧になると、一層見やすいかもしれ ません。  MIVは正式にはMind Viewerといい、小倉さんによって作られたsetext対応ビ ュワーです。DOS版、FM版などがあります。Mindというのは日本語開発環境の 名前から付けられています。HP 200LXでも利用出来るため、このメールマガジ ンの最終チェックなどに利用しています。  Lime1は株式会社ピーデーによる32bit Windows対応のsetext対応ビュワーで す。  どちらもrenya.comのダウロードページからダウンロードできます。 http://www.renya.com/textware/download.htm [02]:新発行システム ------------------- http://www.renya.com/textware/mailmag.htm  このvol.005からFreeMLのシステムを使用しての発行もはじめました。これ は前号の発行直後に開設したものです。  従来からあるeGroupsも今回のFreeMLもメーリングリストがメインで考えら れているシステムですが、renya.comの電子書籍関係のメーリングリストは現 在の所EasyMLで開設している『電子書籍への飛翔』のみとさせていただいてい ます。どうぞそちらの方に参加してください。 [03]:平井和正の新作がインターネットだけで読める ----------------------------------------------- http://www.renya.com/textware/newspage.htm#wolfguy  幻魔大戦シリーズやウルフガイなどの作品で知られるSF作家の平井和正氏が 新作小説をインターネットでのみ販売するという試みを開始する。これはウル フガイシリーズの第3部にあたる新作「幻魔大戦DNA」の全13巻を2000年6月末 から毎月1冊ずつ順に発行するというもの。ファイル形式はPDF形式とTTZ形式。 値段は1冊500円で、BitCash、WebMoney、Smash、Acosisの各決済システムに対 応。  平井氏は1994年にパソコン通信を使用して紙の書籍よりも1ヶ月はやく販売 して、約1万部の売り上げをあげたという実績を持つ。またその後も自身のウ ェブサイトなどで電子書籍の販売を続け、2000年6月までに販売した累計は4万 5000部部を超え、売り上げ総額は2000万円を突破している。  今回発売されるのは最新書き下ろしの「月光魔術團」シリーズの第3弾。現 在のところ紙の書籍で発売される予定はないそうです。発売場所は1999年5月 に平井氏がプロデュースして作られ、有限会社ルナテックが運営している電子 出版サイト、e文庫。第1巻は2000年6月20日に発売され、その後は毎月20日に 発売の予定。  またオフィシャルサイトのウルフガイ・ドットコムでは高校や大学時代に書 かれた未発表作品や単行本未収録作品などを読むことが出来ます。 ●ファイル形式の説明  TTZというのはボイジャー社のT-Time専用のファイル形式で縦書き、ルビ付 きで日本語小説を読むことが出来ます。もちろん横書きでもオッケーです。ま た、文字サイズやフォント、字間や行間、背景色などを読者が自由に変更出来 ます。  T-Timeには正規版と機能限定版があります。今回の作品は無償でダウンロー ドできる機能限定版で読むことが出来ます。  また、同時にQuickTimeも必要です。  今回の作品が対応しているのはT-Time v2.1.1及びQuickTime 3以上です。  PDFというのはアドビ社のAcrobat Reader専用のファイル形式です。  今回の作品が対応しているのはAcrobat Reader 4.0です。 ●関連URL e文庫 http://www.ebunko.ne.jp/ ウルフガイ・ドットコム −平井和正ホームページ http://www.wolfguy.com/ [04]:電子書籍関係のニュース --------------------------- http://www.renya.com/textware/newspage.htm#vol005 ●renya.comダウンロードページ開設  電子書籍に関する総合サイト、renya.com『電子書籍という潮流』は2000年6 月26日に電子書籍に関するダウンロードページを開設しました。  現在setext対応ビュワー、MIVとLime1をダウンロードすることができます。 ●bol.com日本法人  2000年6月の末にドイツのベルテルスマン・グループという巨大メディア企 業の傘下にある書籍通販会社bol.comが日本に進出しました。  bol.comは1998年4月に創業し1999年2月にドイツとフランスでサービスを開 始し、その後、イギリス、オランダ、スペイン、スイス、香港、シンガポール、 マレーシアなで13ヶ国にグループを展開しています。  Amazon.comも1998年の春には日本語ページを開設したり、100万冊目(記憶が 不確かです)の利用者が日本人だったため、ジェフ・ビソス自身が私に来たり はしていますが、海外のオンライン書店が本格的に国内に参入するのは初めて のこと。  ドイツのベルテルスマンはアメリカのタイム・ワーナーやウォルト・ディズ ニーに次ぐ世界第4位の巨大メディア企業。bn.comの株式の41パーセントを所 有する共同筆頭株主でもある。ちなみに、bolはBertelsmann OnLineの略。  6月28日のオープン初日はアクセスが集中しすぎてと思われるサーバーダウ ンを経験するというちょっと複雑な気分でのスタートとなったようです。 [05]:ご案内 ----------- http://www.renya.com/textware/ ●メーリングリスト http://www.renya.com/textware/ml.htm  renya.comでは電子書籍に関する事なら、データ形式の話しからウェブノベ ルの感想まで何でもO.K.のメーリングリスト『電子書籍への飛翔』を開設して います。  参加の方法は ebook-request@a2.easyml.com 宛に join "renya"  のrenyaとinfo@renya.comをそれぞれご自分の名前とメールアドレスに書き 換えたものを本文に書いて送信してください。  ぜひこのメールマガジンの感想などをお寄せ下さい。 ●自動登録リンク http://www.renya.com/l/ebs/  電子書籍に関するリンクを自由に登録していただける様にeGroupsにebook-s 『電子書籍への灯台』というグループを開設しています。グループのメンバー として登録していただければ自由にリンクを登録出来ます。サブフォルダーな ども含めて電子書籍に関係がある事なら自由に登録してもらえればと思います。  メッセージ機能は管理者のみが投稿出来る設定にしてあり、この電子書籍へ の誘いが発行されています。まぐまぐと2重に登録されている場合は、2通届い てしまいますので、まぐまぐの方を解除してもらえればと思います。 [06]:思うことをつらつらと ------------------------- http://www.renya.com/textware/mag005.txt ●FSHTEXT終了  1994年4月に開設され、setext-jの策定作業などが行われた@niftyのシェア テキストフォーラムが2000年5月1日にリードオンリーに移行、7月31日システ ム抹消というスケジュールで終了します。  シェアテキストプロジェクトは http://sharetext.honya.co.jp/ や関連ML で続くとの事です。 ●次号予告  予告といいながらまだどんな内容にするか全然考えていませんが、発行前の vol.006の誌面の様子は http://www.renya.com/textware/mag006.txt で見る 事が出来ます。 ●発行アドレスの統一  eGroupsとFreeMLでは今まで別のメールアドレスから発行していましたが、 この号からすべて info@renya.com に統一しました。  このメールマガジンに関してはすべて info@renya.com 宛の電子メールでお 願いします。 [07]:奥付 --------- http://www.renya.com/textware/mailmag.htm  電子書籍への誘い vol.005 2000/06/30 (Since 2000/03/08)  Copyright (C) 2000 by renya.com All rights reserved.  e-mail address:info@renya.com  電子書籍という潮流 http://www.renya.com/textware/  吉野宗大(Yoshino Munehiro) info@renya.com  電子書籍への誘いは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』、eGroups、F reeMLの各システムを利用して発行しています。  『まぐまぐ』でのマガジンIDは0000027186です。( http://www.mag2.com/ )  登録及び解除は http://www.renya.com/textware/mailmag.htm で出来ます。  2000年6月22日に発行したvol.004の『まぐまぐ』での購読者数は508人、ebo ok-sでの読者数は5人でした。 $$