ちなみに、e-NOVELS(イーノベルズ)のウェブサイトである http://www.e-novels.net/ は1999年11月1日に開設され、開設初日には10万を 超えるアクセスを記録しました。その直後の14日に朝日新聞で紹介されたのを ご覧になった方もいるのではないでしょうか。12月20日からWeb Moneyでの販 売を開始、2000年の4月にはSo-netの有料コンテンツサービスの1つとしてSo-n etのIDを持っていれば、通常の接続料/情報料と一緒に引き落とされるように なりました。So-netの情報会員にはクレジットカードさえあれば入会料や基本 料などはかからない為、事実上のクレジットカードでの決済となっていると思 います。
出版社が主体となった電子書籍コンソーシアムは事業化の目処がたたないま ま、解散してしまいました。これは著作権保護を過度に意識するあまり、シス テムがそもそも普及する可能性がかなり低いものだったので、やむを得ないも のだと思います。今度は作家個人が主体となってのプロジェクト。その反省を 生かしていってほしいと思います。
この記事を書いていて思った最大の事は、法人化に関する情報がオンライン で見つからないぞ〜ということでした^^;。
ライセンスキーはパソコンのCPU IDやHDD、ユーザーIDなどが埋め込まれて いて、同一のパソコン以外では閲覧出来ない仕組になっています。また、暗号 技術はRSA社のRC4 128ビットとなっています。
PDFはVersion 4.0からフォントの埋め込みが出来るようになりました。これ
は、異なるマシンでも作者のイメージに近い画面で読者に読んでもらえるとい
う事です。これは自分の表現にこだわりを持つ作家にとってはうれしいもので
す。また今回の暗号化技術により電子出版に一層の弾みがつくのではないかと
期待します。
ただ、個人的には今回のこの技術では購入した電子書籍を固有の1つのマシ
ンでしか読むことが出来ないと思われます。これでは、著作権保護にばかり重
点が置かれて世みたい時に読みたい場所で自由に読みたいという電子書籍への
ボクの期待の重要な要素が損なわれてしまうのではとちょこっと危惧も抱いて
います。