角川書店、講談社、光文社、集英社、新潮社、中央公論新社、徳間書店、文藝春秋、以上出版大手8社が共同で設立した電子文庫出版社会による『電子文庫パブリ』のウェブサイトが2000年9月1日正午からスタートしています。URLは http://www.paburi.com/ です。

 このサイトは1999年12月にその構想が発表され、当初は2000年4月に開設予定だったものが、9月までずれ込みました。これは当初入口としての役割だけを考えていたものを決済機能などを持たせたり、インターフェースを統一したりすることにしたことから延期されたものです。

 2000年8月30日に記者会見が行われ、その日の11時からのNHKや同時刻のテレビ東京のWorld Business Satellliteで放映されました。
 翌31日の日経産業新聞の3面、INTERNET Watch、MYCOM PC MAILなどの各媒体で、その後もMYCOM PC MAIL 2000.9.2 No.641、などの各媒体で取り上げられています。ただし、扱いはそれほど大きくはないなというのが印象です。

 このサイトは各社が独自に開設する電子書籍の総合窓口として位置づけられています。既に徳間書店、光文社など3社が実際のサービスを開始していました。

 対応フォーマットは各社によって異なっています。テキスト形式なのが光文社と徳間書店、PDFなのが中央公論新社、ドットブックなのが新潮社と角川書店と集英社と講談社、文藝春秋はBBBという独自形式です。

 サーバや課金のシステムはmusic.co.jpの物が利用されているようです。
 10月18日現在で登録文庫数が1067冊と毎月100冊以上のペースで順調に伸びていっていると思います。
 このサイトの特徴。それは文庫であることだと思います。

 開設直後に訪れたときにこのサイトの最大の問題点と思ったのは、問い合わせのメールアドレスがとても見つけにくいというというか存在するかが不明ことにあるのではと思います。
 所属している各会社毎のサイトにはほとんど問い合わせ先メールアドレスがありますが、パブリ全体としては皆無だと思います。唯一見つけることができた案内アドレスらしきものは入会手続き方法の会員登録の確認で登録メールが届かない場合はこちらまでというアドレスだけです。
 各ページに下段に(C) 電子文庫出版会 2000とあるのですが、ここにmailtoタグもしくは案内を書いたページへのリンクを入れるべきでないかと思います。


電子書籍という潮流
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