2007年3月19日に宮崎駿監督(66)の最新作「崖の上のポニョ」の制作スタジオジブリ並びに東宝(株)から発表されました。原作・脚本・監督、宮崎駿。音楽、久石譲。プロデューサー、鈴木敏文。公開予定、2008年7月。スタジオジブリとしては宮崎吾朗監督(40)のゲド戦記以来、宮崎駿監督の劇場版アニメーションとしては2004年11月の「ハウルの動く城」以来、オリジナルとしては2001年7月の「千と千尋の神隠し」以来となる。人間になりたい人魚姫ポニョと5歳の少年宗介との交流を描く。鈴木敏夫プロデューサー(58)からはCGを一切使わず全部手で描くとのコメント。
3月20日夜半の段階ではまだGoogleのインデックスに崖の上のポニョという言葉は載っていませんでした。でも翌21日の正午頃には一気に187,000件という表示になっていました。
2007年3月27日午後10時からのNHK総合テレビのプロフェッショナル仕事の流儀で2006年4月からの3ヶ月半、崖の上のポニョの構想からスタジオに移り本格的なアニメーション制作作業までをディレクタが小型カメラで取材した内容が放送されました。
この期間に書き上げられた約50枚のイメージボード。これから2年に渡る長編アニメーション映画作成の土台となります。クラゲの大群に乗ったポニョから始まり、水没した町に船出するシーン、ポニョの父親という謎のキャラクタなど。そしてポニョ来ると名付けた映画の核となる大津波のイメージボード。ポニョが巨大な魚に乗っている奇妙な絵はポニョと宗介が再開する映画のハイライトシーン。
これまで使ったことがない画材。危険な賭。表現上新しい事にチャレンジ。いつもより緊張している。千と千尋の神隠しの鬼の間。絵の精度は頂点を極めたと思った。しかし2006年2月に訪れた英国はテート・ブリテン。特にラファエル前派のオフィーリア(1852)。細部まで丹念に描かれているその油絵の質感に圧倒された。
早くて後1年と数ヶ月後にならないとわからない、その成果。楽しみに待ちたいと思います。
2008年4月11日に崖の上のポニョの製作中間報告会が行われ、7月19日公開を発表。また4月19日から予告編が全国の映画館で公開されることも発表された。なおこの予告編はテレビでは放映されないとのこと。
2008年7月7日に鈴木敏夫プロデューサーが完成を報告しました。
2008年7月19日公開の崖の上のポニョは1時間41分。二馬力・GNDHDDT。全国481劇場で公開。これはハウルの動く城の448劇場を30ヶ所以上上回る規模。邦画としては史上最多と見られる。ゲド戦記は435劇場。東宝は初日動員数の概況値で千と千尋の神隠しの83パーセントと発表。千と千尋の神隠しの興行収入は304億円。ハウルの動く城の興行収入は196億円。もののけ姫の興業収入は194億円。手書きにこだわった作画枚数は過去最大の約17万枚。22日発表された崖の上のポニョの公開3日間の成績は観客動員数125万1107人、興業収入15億7581万7355円。興収304億円の千と千尋の神隠しの123万4368人、16億3115万500円を動員ベースで101.4パーセントとわずかながら上回った。
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