鎌倉は源頼朝が開いた鎌倉幕府が置かれたいわば武家の都です。京都や奈良などの所謂公家の都に比べていざ鎌倉の際の城砦としての機能が色濃く反映されている他、寺院などの規模は一部を除いて京都や奈良と比べると大きくはありませんが、武家らしい奥ゆかしさを随所に感じることができます。
1998年2月28日から3月1日にかけて鎌倉を歩いたので、その時の感想などをちりばめながら、武家の都を案内したいと思います。また、1998年7月25日にも鎌倉の散策に行きました。その時の旅行記もあるので、読んでみてください。そして、それ以後も折に触れて訪れています。
竹のお寺として知られている報国寺。
住所は鎌倉市浄妙寺2-7-4、電話番号は0467-22-0762。拝観は自由。ただし、竹の庭の拝観は300円。抹茶付きは500円。となっています。
創建は足利尊氏の祖父とも宅間上杉氏の祖とも言われています。
京都から運ばせたとも言われる見事な竹林。禅寺らしい落ち着いた雰囲気。竹林っていいものだなとボクに思わせてくれたお寺です。
時間がなくて、抹茶は飲まなかったのですが、竹林を見ながらの抹茶というのは、なかなか風流でいいですね。ぼ〜とただ竹林を眺めているなんていい感じです。
この杉本寺(すぎもとでら)はお気に入りの場所の一つです。
住所は、鎌倉市二階堂930。TEL.0467-22-3463。
拝観時間は朝8時から夕方4時半まで。
拝観料は大人200円となっています。
天平6年、西暦734年の奈良時代に名僧行基によって建立された鎌倉最古のお寺。
本堂である観音堂や山門はめずらしい茅葺きの屋根で、なかなかの情緒があります。
本尊は十一面観音像。
坂東三十三観音霊場の第一番札所。
茅葺きの山門をくぐり急な石段を登っていくと、茅葺きの本堂の前にでます。茅葺きの屋根というのもなかなかいい感じですが、このお寺のすばらしさは、本堂の中にもあります。
普通、いくら本堂に入ることが出来ても、一般の人が入れるのは建物の前の方の一部だけというのがほとんどですが、ここではかなり奧まで入ることができます。そして、前の方にある観音様はまるで博物館でガラス越しに見るようにぐる〜と一周することができるのです。コンクリートの建物ではなく、本来の場所に立っている菩薩様を一周本当に間近で見ることが出来る所は私は他に知りません。
また、一段奥まった場所には更に観音様が敷居を隔てた向こうに見ることが出来ます。これも建物の外からただ見るだけといった感じではなく、素直に手を合わせる事が出来る感じです。
臨済宗建長寺派扇谷山海蔵寺
鎌倉市扇ヵ谷4丁目18号8番 Tel.0467-22-3175
拝観時間は午前9時30分から午後4時まで。十六井戸のみ拝観100円。境内無料。
なんとも落ち着いた趣きのお寺。鎌倉駅西口から北方へ今小路を行く。途中、八坂神社や寿福寺や英勝寺の前を通って徒歩約20分。
建長5年(1253)に宗尊親王の命により創建された。元弘3年(1333)の鎌倉幕府滅亡のおりに焼失したが、応永元年(1394)足利氏満の命により再建された。
十六井戸は境内から若干離れた場所にある。昼間でも中は暗くなかなか見えないので、懐中電灯が置いてある。これには驚いた。弘法大師が掘ったと言われる、一六は菩薩という意味があるという説や、お墓という説もある。
庭園は普通には見ることが出来ないが、若干覗くことが出来る。
住宅地の間の坂道を上っていくとたどり着く海蔵寺は、お気に入りの場所の一つです。けして大きなお寺でありませんが、しかし、なんともいえない落ちつきのあるいいお寺だと思います。また、花のお寺としても有名で、これまたすばらしい。庭園をじっくりと見ることが出来なかったのは残念ですが、ちょっと見ただけでもすばらしさを感じる事は出来ました。
鎌倉のシンボルとして親しまれている長谷の大仏は正式には浄土宗大異山高徳院清浄泉寺本尊阿弥陀如来座像と言います。西の奈良の大仏と並ぶ日本を代表する巨大な大仏です。
御霊神社は別名を権五郎神社といいます。
浄土宗の関東総本山。材木座海岸のすぐ近く、トンネルを抜けるとそこは逗子という場所柄の為か他の神社仏閣等に比べると訪れる観光客は少ないかなと思います。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ若宮大路とほぼ平行して走っている通り。鎌倉を代表する商店街でもあります。
安い宿の定番といえばやっぱりユースホステルですよね。ここ鎌倉にももちろんあります。